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まなにえ

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2006年03月

ロシアのエクスプレスAM11(Express-AM11)通信衛星が故障し、破棄軌道に移動させられたという話です。内容がなんとも興味深く感じられます。

  • 故障の原因は外部(デブリ)からの衝撃によると予測されるそうです。静止軌道には低軌道と異なりデブリは少なく、珍しいことかと思います
  • 熱運搬流体が噴出して熱制御は困難、かつ姿勢がかなり乱れたにも関わらず、その後よく軌道変更できる程度に状態を立て直したものです


全部並べると複雑で図でも描くべきところですが、宇宙関係に絞ると中身は次の2点となります。

  • 仏アルカテル(Alcatel)が伊フィンメッカニカ(Finmeccanica)と共同所有する衛星および搭載機器メーカAASを仏テールズ(Thales)に売却する可能性
  • ヨーロッパ各国に分散するEADSが衛星および搭載機器メーカのアストリウム(Astrium)を移管(売却)すべく提案

Thalesもてもてですね。

しかし先日もイギリスBAEがアメリカのL-3 Communicationsを買収するという噂が流れ(否定されてましたが)ているなど、今この業界周辺ではヨーロッパが熱いですね。しばらく前まではディレクTVグループ(DirecTV Group)設立やインテルサット/パンナムサット(Intelsat/PanAmSat)などアメリカの方が熱かったような気がしますが。

(追記2007-04-07)
仏Thalesの読みは「タレス」の方が妥当でした。訂正します。

ドーン(Dawn)小惑星探査機がキャンセルされ、そして復活しました。


かなり開発が進み打ち上げを待っていた探査機であり、関係者にとっては嬉しい知らせといえるでしょう。

ただ、この決定で気になるのはそもそもキャンセルが3月初めで、1ヶ月も経たない内に復活している点です。先日の科学者達の怒りなども関係している可能性がありますが、いずれにせよ決定とその撤回が近接しています。

もっと近接しているのが、ISS船外活動禁止とその解除です。


わずか1日で重大な決定が覆されています。


以前に紹介した、Arabsat 4A通信衛星の救出は結局なされずに終わったようです。衛星は救出作業に入らぬまま大気圏に落ちていきました。

かつてのAsiaSat 3と似た状況でありながら、Arabsat 4Aには月を回るだけの推進薬が不足していたようで、驚くべきことに衛星の外側からこれを支援する計画があったようですが、結局衛星の直接関係者はいずれもこの案に同意しなかったようです。

まあ、衛星の外側からのバックアップ(オービタル・リカバリ社のソリューション)はまだ開発中という状況であり、運用などを含む様々なコストやリスクを考えれば、さっさと打ち上げ失敗として保険を受け取った方が妥当でしょう。リカバリできたAsiaSat 3も本来の持ち主にとってはただの全面喪失にすぎないわけですから。


インテグラル・システムズ(Integral Systems)社はCEOが提訴された状態にありますが、12%弱の株式を保有する最大級株主がしびれをきらしてきました。

Integralは衛星の管制を行うシステムを開発販売しています。1990年代後半の商用通信衛星ブームの中で最新IT技術を投入することで安価で高性能な衛星管制システムを売り込むことを意図していました。それまで衛星管制システムは多くの場合衛星メーカが専用のものを提供しており、複数のメーカから衛星を購入するとそれぞれ異なる管制システムを全部設置する必要があり煩雑でしたし、衛星管制システムは確実さを優先し、最新のIT技術が投入されることも少なかったようです。

商用通信衛星ブームは途中で崩壊しましたが、Integralの衛星管制システムはアメリカなどの政府衛星にも食い込み、結構なシェアをとっています。

そのIntegralに起こった問題が、一つはこの株主(メロンHBV・オルタナティブ・ストラテジーズ社~Mellon HBV Alternative Strategies LLC)による会社の売却要求、もう一つはIntegral社CEOの性犯罪スキャンダルです。

後者は自宅で14歳の少女に婦女暴行をはたらいた、とするもので、CEO側はこれを否定しています(参考:googleでの検索)。

株主側が設定している期限が今月末なので、当面着目しておきたいところです。

意味不明なタイトルですが、シーロンチ(Sea Launch)に関してロシア側の知的財産を守ることにつながる合意だそうです。

これ自体は面白いとは言えないのですが、アメリカ国務省が何やら褒めています。


あいにくこの件の文脈はわかりませんが、何らかの問題(たとえばイランの核とか)に関してロシア側の協力を得たいのでしょうか。


北米向けの衛星は全てインテルサットに売ったと思っていたら、なんとエストレーラ・ド・ソル(Estrela do Sul)衛星を使うのですね。この衛星は太陽電池パネルが片側開かず、限定的サービスなのですが、帯域が余っているのか、それとも市場再参入をとにかく果たしておく必要があるのか。

いずれにせよ大規模事業者がぶつかり合う衛星通信市場でロラールは小規模なわけで、財務状況はよくなったものの今後の見通しは不透明です。


高解像度レーダということで、イタリアが開発中の軍民両用のコスモ・スカイメッド(Cosmo-Skymed)向けのレーダを流用するものと推測されます。フランスにもエンヴィサット(Envisat)のレーダがありますが。

ちなみにKompsat-5の打ち上げは2008年末になっていますが、2006年にレーダのメーカを決定することから少々早すぎる日程に思えます。


榎本氏のISS旅行計画は一連の事件とは関係なく進んでいますが、榎本氏自身とはまったく関係ないところで面白い話が出ていました。

なんでも榎本氏の(体調不良など)バックアップに、Xプライズ(X-Prize)の出資者であるアヌーシェ・アンサリ(Anousheh Ansari:読みは変かもしれません)が挙げられていたようです。実際には公式ではないようです。2007年には初の女性宇宙旅行者になるのでしょうか。

X-Prizeといえばスペースシップワン(SpaceShipOne)をもって民間初の宇宙飛行を実現させた原動力ですが、この賞自体がアンサリ氏の出資を受けてAnsari X-Prizeという名前になっている程です。

実業家で莫大な金を儲けた後、それをどう使うか。儲けるより使う方が難しいといわれますが、アンサリ氏のあり方は一つの好例といえそうです。


インド宇宙研究機構(ISRO)といえば目立たないものの着実に地球観測衛星と通信衛星を打ち上げ続けていますが、製造部分を民間に任せたい考えだそうです。

ただ記事が全体的に「誰が何をどうするのか」を明確にしていないため、内容の信憑性は微妙といわざるを得ません。人的コストがまだまだ安い国なのである程度成り立つのかもしれませんが、衛星製造数は国内需要を含めてもそれほど多くはなく、結局これまでとあまり変わらないのでは、という印象を受けます。インド国内の衛星製造関連従事者数もフラット又は減少傾向のようで、他国と近いものです。

記事で興味深いのは衛星製造にかかわっている企業の名前があがっていること。インド国内の企業についてはあまり表に出てきませんが、ここで見ているとタタ(Tatas)のようなアウトソーシング企業なども出ていますね。

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コメントありがとうございます。 反応が遅れてしまってごめんなさい... (まなにえ) いつも良質のニュースをありがとうございます。 単なる感想で恐縮... (もっちゃん) コメントありがとうございます。 両者がサイズ的に異なるのは了解し... (まなにえ) Gxロケットは軽量、小型、低軌道向けの中型ロケット、H-2Aは静... (宇宙はロマン) コメントありがとうございました。 返信が遅れてすいません。 リ... (まなにえ)
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