2006年10月
PolyotやVoronezh等4つがKhrunichevに吸収されるようです。どうやら今回吸収される各センターは受注が乏しく資金難にあえいでいる状態で、受注がたくさんあるKhrunichev(自信がありませんが記事によれば176%という一体どうこなしているのかよく分からない負荷率)が救うということだとか。
ソ連崩壊後のロシア宇宙産業は一時期の全部危機的という印象からは(Khrunichevの状態は)明らかによくなっているようです。
スペース・ポリティクス(Space Politics:上記リンク)の著者と違い、個人的には中国で宇宙予算に対する圧力は当然あると思っています。なにせ有人宇宙飛行は成功したわけで、今後宇宙開発による国家プレゼンテーション(国威発揚)は当分見込めません(次に国威発揚できるイベントと言えば独自宇宙ステーション建設か有人月飛行でしょうが、それには10年はかかるでしょう)。
かつて(一番目立つところでは)アポロ計画がぶつかった壁に中国がぶつかるのは神舟の成功の時点で既に明らかでした。
いずれにせよ興味深いのは中国の宇宙予算で、この元記事によるとUSD1.7B(約2,000億円)だそうです。かつて喧伝されていたものよりずいぶん高いというのもありますが、単純な金額ベースで日本と同レベルということは、物価や人件費の安さを考えると、やはり日本の数倍は予算があったことになります。
今後中国の宇宙予算が問題になった場合に参照される話でしょう。
先日触れた、アメリカ国家宇宙基本政策刷新について、数日たって(アメリカの)国内外メディアからの反応が増えてきました。
その他記事が多数なので、もっと読みたい方は以下でどうぞ。
宇宙軍事化が主な焦点となっていますが、他にも組織的問題など色々出ています。
メディアやblogの記事を見るだけだと、どうしても一部のテーマに着目が集まり、下手をすればミスリードされてしまいます。まじめに考えるなら原文を読むことをお勧めします。原文のPDFファイルへのアクセスは前回も書いたように以下です。
- ブッシュ、防衛を宇宙の優先事項に設定@ワシントン・ポスト(今回の起爆点だそうです)
- ブッシュ宇宙政策、防衛を優先
- アメリカは全てを欲する-生命、宇宙、まさしく万物を
その他記事が多数なので、もっと読みたい方は以下でどうぞ。
宇宙軍事化が主な焦点となっていますが、他にも組織的問題など色々出ています。
国家宇宙基本政策を見る
メディアやblogの記事を見るだけだと、どうしても一部のテーマに着目が集まり、下手をすればミスリードされてしまいます。まじめに考えるなら原文を読むことをお勧めします。原文のPDFファイルへのアクセスは前回も書いたように以下です。
以前にも書いたトルコのスパイ衛星について、上記記事では国内企業TAI(TUSAS Aerospace Industries, Inc.)が製造するとしています。トルコのスパイ衛星計画は以前(2000年頃)には輸入を前提としていたのですが、国産への転換したようです。
実質&短期利益から名目&長期期待への転換でしょうか。
率直に言って、トルコが自国だけで現在の世界水準のスパイ衛星を作るには十年単位の時間がかかると思います。なにせ実績がほとんどない状態ですから。だからこそ確実な衛星画像入手のために輸入する考えだと思ったのですが、大きな方針転換があったということになります。
画像は民間企業から購入ということでしょうか。アメリカの2社(ジオアイ(GeoEye、旧OrbImage+Space Imaging)とデジタルグローブ(DigitalGlobe))だけでなくイスラエルのイメージサット(ImageSat International)からも買えそうですし。
セキュリティ上の懸念(機密情報の流出)を恐れているという話。なんだか色々とずれてるという印象しかもてません。
まず開発の側面から言えば、ヨーロッパは重要部分の開発をインドに任せたりはしないはずです。インドは自国の機密情報を今までどおりに隠しておけばいいわけです。別に機密情報を使わずにガリレオには参画できるはずだし、その程度の重みしかヨーロッパ域外の参加国には期待されていないと思います。
また高精度測位情報が利用されるといっても、結局ガリレオが運用されるようになればインドが関わろうが関わるまいが測位情報は利用可能です。インドに最高精度の測位情報(国家保安関連での利用が前提)が利用できるかどうかすらわかりませんし、ヨーロッパからの高精度情報利用機器流出には対処が難しいでしょう。
一体何が怖いんでしょう。
おめでとうございます。
それはさておき、このニュースのドメインは「nasa.gov」。元々アメリカ連邦政府の機関は様々なマイノリティ支援政策や、小規模企業限定の予算などが配分されています。
色々な側面があるとはいえ、改めて「人種の坩堝」という言葉を思い出さずにはいられません。
仕事その他の忙しさがさらに増す今日この頃。どうやら今年いっぱいこんな感じが続きそうです。
記事を読んでも何がなんだか分からないのですが、応用機構研究産業センター(Applied Mechanics Research - Industrial Center)の人が大持ち株会社の成立予定を述べているそうなので、一応着目。
このセンター(ロシア語に基づいて略称はNPO-PM)はロシアの有力衛星メーカーの一つであり、あまり無意味な話ではなさそうです。
数年前からロシアでは時折宇宙関連企業を統合する話が出ているので、その関連としてついに大合同が実現するのかもしれません。もっとも成立するとも限りません。色々と話は出てくるのだけど実際のものになるのはそう多くはありませんし。
記事を読んでも何がなんだか分からないのですが、応用機構研究産業センター(Applied Mechanics Research - Industrial Center)の人が大持ち株会社の成立予定を述べているそうなので、一応着目。
このセンター(ロシア語に基づいて略称はNPO-PM)はロシアの有力衛星メーカーの一つであり、あまり無意味な話ではなさそうです。
数年前からロシアでは時折宇宙関連企業を統合する話が出ているので、その関連としてついに大合同が実現するのかもしれません。もっとも成立するとも限りません。色々と話は出てくるのだけど実際のものになるのはそう多くはありませんし。
アメリカの国家基本政策に対抗しているのかはともかく、中国が宇宙活動白書を発行しました。6年ぶりとのこと。
記事を見る限りではアメリカのものと比べて総花的でこれといったメッセージは感じられません。
これまでの活動から考えて違いがある点としては、高解像度の地球観測衛星を作るとしている点があげられます。どの程度の解像度で、どのような種類の観測で、どのように運用するつもりなのかは一切分かりませんが。なお中国は民生用地球観測衛星ではおそらくDMC(*)が最も高い解像度をもつはずですが、これら以外にも以前からスパイ衛星を運用していると言われています。
(*)DMC:イギリスSSTLが主導する国際地球観測衛星群。昨日の内容も参照
あとは月探査など科学関連への言及があまりないのも少々気になるところです。内部で方針転換があったのか、それとも単に記事執筆者の意図が別のところにあるのか。
(10/14追記)
以前述べたロッキード・マーチン(LM)による商業打ち上げ事業売却が早くも完了したそうです。独占性がないせいか素早いですね。
しかし新会社はLMのアトラス5(Atlas V)を使うことができず、実質ロシアのプロトン(Proton)のみとなります。ILSはProtonとAtlasの併用により代替がきくという点も売りにしていたような気がするのですが。
もっとも、Protonといえば安価でそこそこの信頼性をもち、しかも打ち上げ失敗があっても復帰が早い(毎回必ず工員のミスという結論になる)ので、代替ロケットは必要ないと言えるかもしれませんが。
しかし新会社はLMのアトラス5(Atlas V)を使うことができず、実質ロシアのプロトン(Proton)のみとなります。ILSはProtonとAtlasの併用により代替がきくという点も売りにしていたような気がするのですが。
もっとも、Protonといえば安価でそこそこの信頼性をもち、しかも打ち上げ失敗があっても復帰が早い(毎回必ず工員のミスという結論になる)ので、代替ロケットは必要ないと言えるかもしれませんが。
アメリカ国務省勧告委員会、中国の軍事力への対応を主張
10月13日
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